1: 無名の管理人 ID:kanri
架神恭介+辰巳一世著「よいこの君主論」を読みました。
2: 無名の管理人 ID:kanri
本書は、小学校のクラス内での抗争を舞台に、
マキャベリの「君主論」を読み解く本です。
マキャベリの「君主論」を読み解く本です。
よい子のみんなへ
この本では、クラスを制圧するために役立つ知識や、下々の者どもの心理などを分かりやすく解説しているよ。
いきなり、こんな文章から始まる、異色の本です。
本書が役に立つのは、まさに新生活の今の時期です。
リーダーシップを取りたい、これから派閥を作っていきたい、
といったニーズにピッタリな事例が満載されています。
3: 無名の管理人 ID:kanri
本書の構成は、第1章から23章までで、
各章は、目立小学校の5年3組を舞台とした物語が中心となっています。
各章は、目立小学校の5年3組を舞台とした物語が中心となっています。
運動会や、お正月など、さまざまなイベントでの人間関係が描かれます。
それだけなら、ただのラノベと同じなのですが、
各章のさいごに、君主論につながる解説が書かれます。
4: 無名の管理人 ID:kanri
たとえば、以下の部分も、「ふくろう先生」と、「たろうくん」、「はなこちゃん」の会話文で、読みやすいです。
とはいえ、会話の内容自体は、やっぱり変なのですが・・・。
とはいえ、会話の内容自体は、やっぱり変なのですが・・・。
ふくろう先生「そうだね。マキャベリは、特に軍隊を率いる際は冷酷という悪評を気にしなくて良いと言っているよ。・・・」
たろうくん「でも、ひろしくんはこんな性格で、友達の心が離れて行ったりしないのかなあ」
ふくろう先生「怖れられているだけなら大丈夫だよ。ただ、怖れられるのは良いけれど、恨みは買わないようにしないといけないんだ。マキャベリが言うには、恐れられることと慕われることは両立し難いけれど、怖れられることと恨みを買わないことなら十分両立できるんだ。・・・」
ふくろう先生の会話は、かなり説明的なので、途中中略していますが、
だいたいの雰囲気は分かっていただけるでしょう。
全編にわかって、こんな感じの会話が続いていきます。
5: 無名の管理人 ID:kanri
このように、分かりやすい形式で、分かりにくい内容を説明しているので、
全体的には変な感じがします。
が、その変な感じこそが、新しい知識の始まりになるわけで、
そういう意味では、とても役に立つ本だと思います。
全体的には変な感じがします。
が、その変な感じこそが、新しい知識の始まりになるわけで、
そういう意味では、とても役に立つ本だと思います。
6: 無名の管理人 ID:kanri
本書には、ライトノベルのように、キャラクターの挿絵も入っていますし、
ストーリーも明確であるため、多少読み飛ばしても前後関係から内容はつかめるでしょう。
読むのが早い人なら、1日で読み終わるかもしれません。
ストーリーも明確であるため、多少読み飛ばしても前後関係から内容はつかめるでしょう。
読むのが早い人なら、1日で読み終わるかもしれません。
7: 無名の管理人 ID:kanri
本書は、著者のひとりである辰巳氏の就活のために書かれました。
そしてマキャベリもまた、君主論を就職活動のために書いたとされています。
一般的に、君主論はビジネス書での引用が多いそうです。
しかし本書は、
そしてマキャベリもまた、君主論を就職活動のために書いたとされています。
一般的に、君主論はビジネス書での引用が多いそうです。
しかし本書は、
- 小学校という誰しもなじみのある舞台で、
- ストーリー形式で書かれた解説書
という異色の作品であり、だからこそ読みやすいと言えます。
特に、これから新生活で、リーダーシップを発揮しないといけない立場の人には、
下手なビジネス書を読むよりも、本書の方がためになるでしょう。
ぜひ読んでみてください。