樺沢紫苑著「学び効率が最大化するインプット大全」を読みました。
かなりボリュームのある一冊です。
だいたい、100ぐらいの、インプットにまつわるライフハックが書かれています。
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本書によると、著者の樺沢さんは、
- メルマガを、14年間、毎日発行して、
- フェイスブックを、9年間、毎日更新して、
- ユーチューブを、6年間、毎日更新して、
- 執筆作業を、12年間、毎日3時間以上して、
- 書籍の出版を、11年間、毎年2、3冊出して、
- 新作セミナーを、10年間、毎月2回以上講演しているそうです。
そしてさらに、
- 毎月、20から30冊の読書をして、
- スマホは1日30分以下の利用とし、
- ネットからの情報収集は1日20分以下とのこと。
とてもすごいですね。
1965年生まれだそうですから、
これらのことを50代で実践してきたことになります。
で、そんな樺沢さんが、インプットの方法をいろいろな側面からまとめたのが、
本書「インプット大全」の中身です。
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章立ては、7つに分かれています。
2章から6章は、通し番号が打たれていて、全部で80あります。
1章に11、7章に11ありますから、全部で102個の小見出しに分かれています。
以下、ためになった内容をまとめてみます。
1.インプットの基本法則
- インプットの基本法則2 「インプット」と「目標設定」はセットで
- アウトプット前提のインプット術1 アウトプット前提=AZで行こう
- 必要な情報だけ集める方法2 「自問自答」と「AZ」で感度良好に
2.科学的に記憶に残る本の読み方
- 02 月に3冊読む 「月10冊」より「月3冊+アウトプット」
- 06 ニュートラルに読む先入観を持たず「直」でいることが大切
- 10 小説を読む 「娯楽」の中にある計り知れないメリット
3.学びの理解が深まる話の聞き方
- 12 生で聞く 感情を揺さぶる圧倒的な「非言語情報」
- 15 目的をもって聞く(効率的に聞く3) 目的を定めてノートに書きだす
- 28 音楽を聴く2 「作業」「運動」するときに聞くと絶大な効果
4.すべてを自己成長に変えるものの見方
- 30 観察する 相手の心をとらえ、変化や流行にも敏感に
- 34 メモを見直す アイデアを大きく育てる「メモの整理」
- 40 美術鑑賞する2 音声ガイドを聞いて、作品を深く知ろう
- 42 見ない 「見る」「読む」から脳を開放する
5.最短で最大効率のインターネット活用術
- 44 メールを使う 「サブ」の仕事、メールとうまく付き合う
- 56 制限する スマホやSNSは「1日1時間以内」が理想
- 57 (スマホ利用を)適正化する 自殺の可能性さえ高める過度なスマホ利用
6.あらゆる能力を引き出す最強の学び方
- 58 人と会う 「100人と1回」より「10人と10回」
- 63 自分を知る 自分と向き合い、自己洞察力を高める
- 80 料理を習う 脳が活性化し、段取り力のトレーニングにも
7.インプットを飛躍させる方法<応用編>
- インプット直後にアウトプットする 「直後」の「想起練習」が記憶を増強
- 脳内情報図書館を構築する 目的達成を実現する「マンダラチャート」
- 運動しながらする 脳科学的に唯一OKの「ながら」インプット
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本書のようなインプット術は、類書がいろいろ出ていると思います。
そういった本を先に読んでいる人には、重複する内容もあるかもしれません。
しかし、複数の本に重複して書いてあることは、それだけ重要ということでしょうから、
それはそれで、ためになるのではないかと思います。
結構ボリュームのある本ですが、
ビジネス書によくある、細かい小見出しに分かれた構成になっていますから、
気になったところから、つまみ食いするだけでも、十分ためになる本だと思いました。