【読書】 慶応大学で20年以上、学生と卒業生のキャリア相談に乗ってきた教授が「幸せ」をコーチしてくれる

1: 無名の管理人 ID:kanri
ボブ・トビン著「10年後、後悔しないための自分の道の選び方」を読みました。
10年後、後悔しないための自分の道の選び方
ボブ・トビン
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2016-11-25


2: 無名の管理人 ID:kanri
本書は、慶応大学で長年キャリア相談をやってきた著者が、
あの手この手で、読者を幸せにしようとする本です。

3: 無名の管理人 ID:kanri
しかし、幸せとは何でしょうか?
ずばりの答えは、読者自身がつかみ取らなければなりません。
とはいえ、その答えへのアクセス方法もまた、本書に書かれています。

4: 無名の管理人 ID:kanri
本書は、11章で構成されていますが、
前半5章が概論で、後半6章が具体事例です。

5: 無名の管理人 ID:kanri
目次から、個人的にためになったところを抜粋していきます。
まず前半から見てみます。

1. 充実した働き方を手に入れる方法

  • 仕事に疑問を感じたら、自分の望みを掘り下げるチャンス

2. 最悪の決断は何も決めないこと

  • できるだけ早く決断するクセをつける
  • 決断というスキルがあなたの人生を底支えする
  • 優柔不断を治すたった1つの方法

3. 自信を身につけ、持ち続ける

  • 「自信」は道を切りひらく最強のツール
  • 手っ取り早く自信を身につける方法とは?
  • 自分を大切にし、不当な扱いに甘んじない

4. 行動を妨げる不安を克服する

  • なぜ不安を感じるのか? 理由がわかれば不安は消える
  • 最適なタイミングを見計らって、勇気を出して意見を言う

5. 学びは一生の財産

  • 学び続けること。それは銀行にお金を積み立てるようなもの
  • スポーツ同様、仕事もコーチをつけることで成長が加速する
  • 職場はお金をもらって学べる貴重な場所
  • 学ばざるをえない環境に身を置く
  • 社会人向け教育プログラムでモチベーションを高く保つ

6: 無名の管理人 ID:kanri
ここまでで、著者の基本的なキーワードが出てきます。
つまり、

  • 決断
  • 自信
  • 不安
  • 学び

です。
著者は、これらのキーワードを適切なタイミングで使うことで、
人生を幸せにできると考えています。

7: 無名の管理人 ID:kanri
さらに後半では、具体的な事例が紹介されていきます。

6. ただなんとなくMBAをとってはならない

  • 大学院へ行くべき理由、行くべきでない理由
  • 大学院選びはネームバリューも重要
  • 最適な時期に最適な選択を
  • 大学院は学びと挑戦の時間 -常に背伸びしたチャレンジを

7. 常に付加価値を発揮する方法

  • 自分の健康・キャリア・命を守るために権限を決して手放さない
  • キャリアで最高のスタートを切るための5つのルール
  • 付加価値の発揮は出発点にすぎない -昇進に必要な2つの鉄則

8. 幸せでいることを最優先する

  • 必ず幸せになれる幸せマニフェスト10項目
  • お金と時間と幸せの深い関係
  • 80歳になるまで幸せを我慢する?

9. 世界を広げる

  • 人生はアパートの外にある
  • 相談するなら同僚ではなく利害関係のない友人に
  • 海外で働く機会をつかむために今すべきこと

10. 逆境をバネにする

  • 生きていくためのスキルを身につけ、人として成長する
  • あえて「異質さ」を強みにする

11. すべてはあなた次第

  • エスカレーターを降りてもいい
  • 舵を切るのに遅すぎることはない

8: 無名の管理人 ID:kanri
後半部分では、特に「キャリアで最高のスタートを切るための5つのルール」がためになります。

  1. 付加価値の発揮のしどころを見極める
  2. 争わず、押しつけず、押しどころを心得て、常に注意を払って学ぶ
  3. 健康を保つ
  4. 目立ちすぎない
  5. 影響力のある人と親しくなる

という5つです。

特に最近は、過労死を無視できない会社が多くあります。
ひと昔前なら、ホワイト企業と呼ばれていたようなところでも、
いまも必ずしも安全とは限りません。

9: 無名の管理人 ID:kanri
著者は、慶応大学教授ということもあり、
本書で紹介されているものは、
いわゆる「意識高い系」の事例が多いように感じました。

とはいえ、いかに意識が高かろうが、
その仕事に合わないことだってあります。
逆に、意識が低くても、自分に合う仕事にたまたま出会うことだってあります。

仕事をやっていくうえでの悩みは、誰にでも起こりうることで、
そういう意味では、あらゆる人にためになる本だと思います。

ぜひ読んでみてください。