【読書】 人生まあまあ順調だけどそれでも悩んでしまう若いひとに

森博嗣著「道なき未知」を読みました。

道なき未知 (ワニ文庫)
森博嗣
ベストセラーズ
2019-05-23

森博嗣さんの本は、これまでも何冊か読んできましたが、いずれも面白い本なので、ぜひ読んでみてください。参考タグ >>> 森博嗣

今回は、若い人向けに書かれた本です。

とくに、

  • ある程度の時間的な余裕があり、
  • 人生まあまあ順調にやってきてるけど、
  • これで良いのだろうか・・・?

と、考えてしまいがちなひとに向けられた本ではないかと思います。


本書は、出来上がり方が独特です。

  • 雑誌の連載
  • ネット上での連載
  • 書き下ろし

という、3種類の文章が混じっている本です。雑誌は休刊になることがあるので、仕方ないことだったのでしょう。全部で、6年にわたる変化を飲み込んだ本になっています。


連載記事の特徴かもしれませんが、本書では、季節の移ろいや、そのときどきに個人研究していたことなどが書かれています。

筆者の広大な庭を写した写真も随所に差し込まれています。

そういった、変わりゆくものと、筆者自身が考えたこと(変わらないこと)とが、良い対比となりながら、文章が進んでいきます。

筆者は、文章を読むのが遅く、苦手だという記述がありますが、読むほうとしては、さらっと読めてしまうのではないかと思いました。


本書で展開された考察をざっとあげるだけでも、

  • 情報の扱い方
  • 時間のとらえ方
  • ことばと行動
  • 考えるとは
  • 生き方
  • 市場が求めているもの
  • 理屈と神様の関係
  • 死のとらえ方
  • プログラミングの心得
  • 苦労と安易
  • 多数派と少数派

などなど、さまざまです。

全体としては、主な想定読者である「若い人」に向けて、筆者なりの、生き方の応援になっていると思いました。


なお、本書を読みながら、もっとも身につまされたのは、第32章の「まとめるな、まとまるな」です。

当サイトは、いわゆる「まとめサイト」ですが、まさに、ネット上における「まとめ」が「痛い」ことだと評価されています。

こんな風にまとめられるのも、筆者からすれば、痛いことなのでしょう。

すみません。


多少なりとも痛くならないためには、どうすればいいんでしょうね。

今後は、まとめの最後に、このネット上の会話から、何が分かるのか(つまり、考察)を書いてみるのもいいかもしれません。まとめ記事で議論されていることを、1行でまとめるとどうなるか、みたいな。

まとめサイトを見に来る方にとって、どんなことが分かればいいのか、よく分かりませんが、そこは市場を読みながら、やっていきたいと思っています。


いずれにせよ、いろいろ「考えさせられる」本であることは間違いないので、ぜひ読んでみてください!

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