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大杉潤著「定年ひとり起業」を読みました。
本書は、
- ビジネス書が好き過ぎて、50代後半に起業した著者が、
- これまで大量に読んできたビジネス書の知識を生かしつつ、
- 定年後に起業した方が良い理由、する方法を解説する本です。
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著者によれば、定年後に「3K不安」という
3つの大きな不安に襲われるそうです。
- お金
- 孤独
- 健康
本書では、この中の特に「お金」にまつわる話です。
定年後のお金の不安を、少しでも解消するために
どうするべきか考えます。
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目次から抜粋します。
序章 70歳まで働く時代がやってきた!
第1章 「定年ひとり起業」とは?
第2章 定年再雇用のワナ
第3章 「定年ひとり起業」のマネープラン
第4章 全公開! 大杉潤「定年ひとり起業」への道
第5章 「定年ひとり起業」ケーススタディ
第6章 「定年ひとり起業」という選択
第7章 アフター・コロナは「幸福学」で働く
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著者の主張をざっくり言うと、
- 年金の受給開始は、70歳まで(もしかしたら75歳まで)延長される
- しかし、そんなになるまで働きたくない
- どうして働きたくないのか? → 雇われ仕事だから
- じゃあ、雇われず、自分が働きたいと思うことで起業しよう!
といったことです。
著者は、「トリプル・キャリア」という構想を持っているそうです。
- 雇われ仕事をやる、ファースト・キャリア
- 起業しつつ業務委託を受ける、セカンド・キャリア
- 自分のしたい仕事しかしない、サード・キャリア
1は、いわゆるサラリーマンで、著者自身、33年と8か月勤めあげています。
2は、著者にとって現状であり、さまざまな仕事を広げている段階とのことです。
3は、体力がなくなってきた段階で、仕事を縮小し、自分に合っているものだけに絞り込む予定とのこと。
たしかに、こんなふうにやっていけたら良いかもしれませんね。
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計画は立てているときが一番面白いのかもしれません。
本多静六という、むかしの億万長者に、
「人生計画の立て方」という本もありました。
こちらの本も面白かったです。
著者もまた、自身の計画を立てて、それを実行している最中ということです。
果たして、計画通りに行くのかどうか。
それはわかりませんが、
想定外のことが出てくれば、適宜修正しつつ、
自らの人生を進めていくのでしょう。
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計画を立てるという楽しさを追体験するという意味でも、
本書は面白い本だと思います。
老後のお金を心配しているひと、
定年後に起業を考えているひとはもちろんのこと、
人生計画について考えてみたい人にも、
おすすめできる本だと思いました。
ぜひ読んでみてください。