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山口正貴著「背骨の医学」を読みました。
本書は、
- 東大病院のリハビリ部に勤める著者が、
- 背骨の守り方を教えてくれる本です。
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健康になるための方法を書いた本はいままでにもたくさんありました。
これまで読んだものとしては、背伸びに特化した本もありました。
これらの本と比べて、本書が特徴的なのは、
とにかく「うんちく」がすごい、ということです。
ものすごい量の知識を、これでもかと詰め込んできます。
なので、健康オタクのひとにとっては、大満足の一冊と言えるでしょう。
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そもそも、「背骨を守る」とはどういうことなのでしょうか?
簡単に言えば、背骨のS字カーブを健康な曲がり方のまま維持するということです。
高齢になると、背骨のS字カーブが変形していきます。
不健康な背骨の状態が続くと、体にさまざまな不調が出てきます。
よって、そのようなことにならないように、S字カーブを守る(=背骨を守る)ということです。
不健康な背骨の状態が続くと、体にさまざまな不調が出てきます。
よって、そのようなことにならないように、S字カーブを守る(=背骨を守る)ということです。
特に、椎間板は、背骨を動かす以外に、その中の液体が循環する方法がありません。
ゆえに、自分で意識的に動かすことがおすすめされています。
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本書の理屈部分は、さすが東大病院、といった感じの書きぶりです。
論文やエビデンスをきっちり示しながら、うんちくを敷衍させていくスタイルです。
健康オタクにとっては、とても垂涎の一冊になることでしょう。
とはいえ、わたしのような一般人にとっては、
健康うんちくよりも、何をどうすればよいかの方が大事です。
背骨のS字カーブを高齢になっても維持した方が良いのは分かった。
では、維持するため、何をやれば良いのか?
本書では、第4章からの部分でそれらが解説されます。
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本書で最初に紹介されているのは、ねたままストレッチです。
ねたまま とは、
- ねじる
- タオル
- まげる
- マンガ
の頭文字からきているようです。
具体的な方法は、図入りで紹介されていますが、
その名の通り、寝た状態でやることができるストレッチです。
これはなぜかと言うと、運動習慣のない人にとっては、
立った体勢や、座った体勢で行うストレッチだと、
重力がかかるので、せっかくのストレッチが効きにくいということがあるようです。
反動がついて、逆に痛めてしまうことも考えられます。
ゆっくりと、自分の体重をかけながら、伸ばしていくのが良いようです。
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本書では、高齢者だけでなく、運動習慣のある人向けの内容も網羅されています。
軽く運動したいというだけのひとから、スポーツの成績を伸ばしたいという人まで、
多くの人に読まれるよう、配慮された書きぶりになっています。
軽く運動したいというだけのひとから、スポーツの成績を伸ばしたいという人まで、
多くの人に読まれるよう、配慮された書きぶりになっています。
このことから、本書はその内容すべてを読む本ではなく、
自分に合いそうなところだけを、つまみ食い的に呼んでいくのが最も効率的な読み方だと思いました。
(もちろん、健康オタクの方は、すべて読んでも良いとは思いますが)
背骨を守る方法が分かりやすく書かれた本なので、
体が凝り固まっているなぁ、という方はぜひ読んでみてください。