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デビッドAシンクレア著「LIFESPAN 老いなき世界」を読みました。
本書は、
- 科学者でもある、起業家の著者が、
- 自分の研究や、某サプリメントを紹介しつつ、
- 食べすぎは良くないよ、ということを教えてくれる本です。
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まず、著者は著名な科学者らしいのですが、
起業家でもあるので、気を付けながら読んでください。
こういうテイストの本には必ずある文言ですが、
一応、目次の次のページにある以下の文章を引用しておきます。
著者および出版社は、本書のいずれかの内容を使用および適用した直接的ないし間接的結果として、個人的なものか否かにかかわらず、いかなる不利益、損失、もしくはリスクが生じても、いっさいの責任を負わないものとする。
まあ、そうだろうなぁ、と思われる内容です。
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本書で一番役に立つのは、第4章でしょう。
以下、目次から引用します。
第3部：私たちは何を学びつつあるのか（現在）
第4章 あなたの長寿遺伝子を今すぐ働かせる方法
- 健康長寿のために誰もが取り組めること
- 間違いなく確実な方法 食べる量を減らせ
- 食事制限の科学的研究の始まり
- 人間を対象とした観察でわかったこと
- 効果はありそうだが、万人向けではない手段
- 間欠的断食 画期的な健康増進法
- 間欠的断食の方法はいくつもある
- アミノ酸を制限する なぜ肉は危険なのか
- mTORを活性化させるアミノ酸の摂取量を控える
- 運動をする人ほどテロメアが長い理由
- 理想の運動強度はどれくらいか
- 寒さに身をさらして長寿遺伝子を働かせる
- 褐色脂肪細胞による熱の算出を再現する脱共役剤
- 褐色脂肪は「寒さ」でも活性化させる
- サウナの効果 高温は人体にプラスか
- タバコや有害な化学物質、放射線は老化を早める
目次だけでも、何となく主張内容は分かるような感じです。
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本書は、某インフルエンサーたちがこぞって紹介していた、
某サプリメントも紹介されています。
サプリについては、たくさんの紹介記事がすでにあるので、ここでは触れません。
自己責任でやる分には良いのではないかと思います。
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それよりも、わたし個人として面白いなと思ったのは、
第3部の、寿命が延びた後の世界のことです。
著者は、寿命を（健康寿命を）延ばそうと研究しています。
しかし、
- 寿命が延びたとして、わたしたちは何をするのか
- 地球や、環境への影響はどうなるか
- 偶発的な死の割合が増えることへの考え方はどうなるか
昭和の漫画で言えば、波平さんは50代だそうですが、
これは、当時の平均寿命が50代だったからのようです。
令和の時代の50代は、もっと若々しいように思います。
つまり、高齢者といいながら、「若い人」が増えていくことになります。
日本でいえば、年金問題とか、生産年齢人口とか、
考え直さなければならない時代が、いつかくるのでしょう。
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本書は、サプリばかり注目されているような気もしますが、
実際は、老いなき世界で、ひとびとがどうやって生きるのか、
という部分についても、思考を迫る本になっています。
次のお正月休みにでも、時間を取って
ゆっくり考えてみるのも、面白いかもしれません。