【読書】エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

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グレッグ・マキューン著「エッセンシャル思考」を読みました。

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする
グレッグ・マキューン
かんき出版
2014-12-12


とても面白い本だったので、カンタンにまとめておきます。

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本書は、中途半端に優秀な人のための本である。
中途半端に優秀なひとには、次のような落とし穴がある。(pp30-1)

  1. 目標を見定め、成功へと一直線に進んでいく。
  2. 成功した結果、「頼れる人」という評判を得る。
    「あの人に任せておけば大丈夫」といわれ、どんどん多様な仕事を振られるようになる。
  3. やることが増えすぎて、時間とエネルギーがどんどん拡散されていく。
    疲れるばかりですべてが中途半端になる。
  4. 本当にやるべきことができなくなる。
    成功したせいで、自分を成功に導いてくれた方向性を見失ってしまう。

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では、こうならないため、何をしたら良いのでしょうか?
本書によると、

  1. エッセンスと、ノイズの違いを見極める
  2. ノイズを捨てる
  3. エッセンスだけを続ける仕組みを作る
ということになります。

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しかし、ノイズにもいろいろあるから難しい。
あきらかに無駄なものだったら、簡単に捨てられるんでしょうけど・・・。
世の中のほとんどのものは、無駄とまでは言えません。
では、どうやって選べば良いのでしょうか?

そこで、「トレードオフ」という考え方が出てきます。
トレードオフとは、あっちを立てたらこっちが立たない、という意味。

大事な会議に出席するために九州へ出張すると同時に、
東京で10年目の結婚記念日をお祝いすることはできません。

どちらが、あなたにとってのエッセンスなのか、選ばなければいけないわけです。
そして、選ばれなかった方は、ノイズとなります。

見極めるのは、難しいでしょう。
でもそうしないと、冒頭に紹介した落とし穴にひっかかることになります。

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1.見極めるための具体策としては、

  • 孤独な状態になる
  • 全体を、大局的に見る
  • 遊びを作る
  • 睡眠をとる
  • 見極めの基準を厳しくする
2.捨てるための具体策としては、

  • 結果を具体的に、完全に明確にする
  • 上手に拒否する
  • たとえ途中でもやめる(サンクコスト)
  • 線引きする
3.仕組みをつくるための具体策としては、
  • バッファ(余裕)をつくる
  • 小さくはじめる
  • シングルタスク化する

などが紹介されています。

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本書は、思考の本なので、どう考えるか? が書かれています。
考え方を知りたい人にとっては、とても良い本だと思いました。