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グレッグ・マキューン著「エッセンシャル思考」を読みました。
とても面白い本だったので、カンタンにまとめておきます。
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本書は、中途半端に優秀な人のための本である。
中途半端に優秀なひとには、次のような落とし穴がある。(pp30-1)
- 目標を見定め、成功へと一直線に進んでいく。
- 成功した結果、「頼れる人」という評判を得る。
「あの人に任せておけば大丈夫」といわれ、どんどん多様な仕事を振られるようになる。 - やることが増えすぎて、時間とエネルギーがどんどん拡散されていく。
疲れるばかりですべてが中途半端になる。 - 本当にやるべきことができなくなる。
成功したせいで、自分を成功に導いてくれた方向性を見失ってしまう。
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では、こうならないため、何をしたら良いのでしょうか?
本書によると、
- エッセンスと、ノイズの違いを見極める
- ノイズを捨てる
- エッセンスだけを続ける仕組みを作る
ということになります。
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しかし、ノイズにもいろいろあるから難しい。
あきらかに無駄なものだったら、簡単に捨てられるんでしょうけど・・・。
世の中のほとんどのものは、無駄とまでは言えません。
では、どうやって選べば良いのでしょうか?
そこで、「トレードオフ」という考え方が出てきます。
トレードオフとは、あっちを立てたらこっちが立たない、という意味。
大事な会議に出席するために九州へ出張すると同時に、
東京で10年目の結婚記念日をお祝いすることはできません。
どちらが、あなたにとってのエッセンスなのか、選ばなければいけないわけです。
そして、選ばれなかった方は、ノイズとなります。
見極めるのは、難しいでしょう。
でもそうしないと、冒頭に紹介した落とし穴にひっかかることになります。
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1.見極めるための具体策としては、
- 孤独な状態になる
- 全体を、大局的に見る
- 遊びを作る
- 睡眠をとる
- 見極めの基準を厳しくする
2.捨てるための具体策としては、
- 結果を具体的に、完全に明確にする
- 上手に拒否する
- たとえ途中でもやめる(サンクコスト)
- 線引きする
3.仕組みをつくるための具体策としては、
- バッファ(余裕)をつくる
- 小さくはじめる
- シングルタスク化する
などが紹介されています。
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本書は、思考の本なので、どう考えるか? が書かれています。
考え方を知りたい人にとっては、とても良い本だと思いました。