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服部倫卓、原田義也著「ウクライナを知るための65章」を読みました。
本書は、2018年の本なので、今回のロシアによるウクライナ侵攻について
書かれているわけではありません。
しかし、ウクライナについて知るには、良い本だと思いました。
本書は、さまざまな観点から書かれており、政治や軍事の章も、もちろんあります。
しかしそれらについては、専門家による高度なまとめがたくさん出ています。
当サイトとしては、本書の観光についての章(第45章)を中心に、
ネット情報もまじえながら紹介します。
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まずは、ウクライナの首都、キーウ(ロシア語読みでキエフ)から。
- 聖ソフィア大聖堂(世界遺産)
- ペチェルスク大修道院(世界遺産)
- 第二次世界大戦期ウクライナ史博物館
- アンドリイ教会
- 黄金の門
- 国立オペラ座
- チェルノブイリ博物館
なお、ペチェルスク大修道院から徒歩20分ほどのところにある駅が
アルセナーリナ駅で、世界一「深い」地下鉄駅とのことです。
またチェルノブイリの石棺も、キエフから行けるツアーがあるようです。
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西側の都市、リヴィウ周辺。
- 旧市街地(世界遺産)
- カーミャネツポジリスキーの城
- ドニステル川沿いのホティーンの城
- チェルニフツィ大学(世界遺産)
- リーヴネの「愛のトンネル」
リヴィウは、街全体が観光に力を入れているようで、
検索すると、たくさんの旅行記ブログが見つけられます。
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南側の黒海沿岸の都市、オデッサ周辺。
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なお、コサックが実はロシアではなくウクライナだったり、
ボルシチがロシア料理ではなく、ウクライナ料理であったり、
といったことも、本書で初めて知りました。
本書によれば、ウクライナの三大料理は、
- ボルシチ
- 水餃子
- ロールキャベツ
とのことですから、日本でもかなりメジャーな料理と言って良いでしょう。
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こうして見ていくと、ウクライナには
世界遺産も、おいしいものも、たくさんあることが分かります。
しかし、現在は戦争の中にあり、観光ができるような状況ではありません。
本書に紹介されている、リヴィウ近郊の村におけるこの小話が、
ウクライナの地政学の特徴を象徴しているように思いました。
街によっては、「私はオーストリア=ハンガリー帝国で生まれ、チェコスロヴァキアの学校に通い、ハンガリーで結婚し、ソ連で働き、ウクライナで余生を送っている。しかし私は一度も自分の村から出たことはない」という小話があるほど、帰属がめまぐるしく短期間で変わった場所もある。(p.266)
1日も早く戦争が終わり、平和な観光ができることを祈っています。