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今野真二著「自分で考え、自分で書くための ゆかいな文章教室」を読みました。
本書は、
- 清泉女子大学の日本語学の教授である著者が、
- 中学生向けに、文章の書き方を教えてくれる本です。
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本書は、いわゆる「ビジネス文書」を書くための本ではありません。
詩や文学などが題材とされ、考察や例題も、物語や俳句が多いです。
しかしここで抽出されている文章の書き方
(本書のことばで言えば、「圧縮」や「盛り付け」など)は、
ビジネスや論文などの他分野でも応用の利く方法論だと思いました。
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目次から内容を抜粋しておきます。
第1章 読みながら考えてみよう
- 「ことばの実験」をしてみよう
- 大きなことば、小さなことば
- 和語と漢語
- 説明するか、感性に訴えるか
第2章 書きながら考えよう
- 語の「視点」
- 文の並び順実験
- 再び情報の圧縮と解凍、そして盛り付け
- 小論文も同じこと
第3章 考えながら書こう
- 情報を疑え!
- 論理的って何?
- 「雰囲気だけ表現」使ってない? まずはピントをしっかり合わせる
- 比喩表現に気をつける
第4章 自分で考え、自分で書こうi
- 文は二種類しかない!
- 反論練習はじめ!
- 対義語的なみかた
- わかりやすい文章 自然につながっていく文章
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ビジネス文書の文章術ではあまり出会うことのない、
柔らかな文章教室になっていると思います。
ぜひ読んでみてください。