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BJ・フォッグ著 須川綾子訳「習慣超大全」を読みました。
本書は、
- スタンフォード大学の行動科学者が、
- 良い習慣を続け、悪い習慣を避ける方法について、
- 3つのポイントから理論を組み立てる本です。
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日本語タイトルだと、「超大全」という名前になっているので、
「細かいライフハックが100ぐらい並んでいる書籍」
なのかと思っていました。
(よくある「大全」系の本って、そういうのが多いので。)
しかし本書は、「フォッグ行動モデル」という概念を中心にして、
具体的な方法論へと広げていくタイプの本でした。
原書のタイトルも、「TINY HABITS」なので、
小さい習慣についての本と言えそうです。
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本書の核となる「フォッグ行動モデル」は、簡単に言うと、以下のような意味です。
習慣は、「やる気」があって、「スキル」があるときに、「きっかけ」があると続く。
数式で書くと、
「習慣」=「やる気」×「スキル」×「きっかけ」
です。(本書の訳語とは少し変えています)
これは、掛け算なので、
たとえば「やる気」が100でも、「スキル」がゼロなら、
計算結果はゼロになります。
(つまり、習慣として定着しません。)
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「フォッグ行動モデル」の詳しい説明は、
本書を読んでいただきたいのですが、
ここでは、さわりだけでも簡単にまとめておきます。
まず、「やる気」と「スキル」を軸にして、以下のようなグラフを考えてみます。
ちょっと分かりにくいのですが、
やる気とスキルが反比例するという意味ではありませんので、注意してください。
このグラフの意味は、以下のようなイメージです。
「自分はいま、このグラフ上のどこにいるんだろう?」
と考えてみると良いと思います。
青い曲線よりも、右上側は、「やる気」があって、「スキル」もある状態です。
あなたがこの状態になっていれば、
あとは「きっかけ」さえあれば、習慣にすることができます。
上の図の緑色の部分です。
一方、青い曲線よりも、左下側は、
「やる気」もしくは「スキル」のどちらかが無い状態、
もしくは両方無い状態です。
上の図のオレンジ色の部分です。
もしあなたがこの状態にあるとしたら、
いくらきっかけがあっても、習慣が続くことはありません。
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そして「やる気」は、日によって、状況によって左右されるものです。
いかに意思力の強い人でも、やる気のない日はあります。
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一方、スキルが上がれば、
その分、青い曲線の右上側が増えていきますから、
少ないやる気の日でも、習慣を続けることができるようになります。
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ざっくりとした説明ですが、
フォッグ行動モデルには、以上のような関係性があります。
これらのモデルを前提として、
では、どのように習慣を続けていけばよいのか、
本書では、その具体的な方法が展開されています。
気になった方は、ぜひ読んでみてください。
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