【読書】 仕事でミスしないために、失敗学から学べること

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飯野謙次著「仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?」を読みました。



本書は、

  • 失敗学会の副会長で、工学博士である著者が、
  • 仕事をミスなく、手戻りなく進めていくための方法を解説する本です。

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目次から、全体構成を抜粋します。

1章:なぜあの人は、仕事が速いのにミスしないのか?

  • 「以後気をつけます」では、失敗はなくせない

2章:仕事の質とスピードを同時に上げる方法 入門編

  • データの扱いがスマートになる「保存」と「共有」のコツ
  • チェックリストの正しい使い方、知っていますか?
  • 本当はすごい「新・マニュアル化」のすすめ

3章:うっかりを防ぐ「最小・最短・効率」仕事術

  • 必要最低限を見極める
  • 絶対忘れない人と、忘れやすい人の「一番の差」は?
  • 記憶に頼るのをやめる

4章:メールを制する者が、ビジネスを制する

  • メールに添付すべきもの、添付してはいけないもの

5章:自分のパフォーマンスを最大まで高める仕事術

  • 「知らないこと」への正しい対処法
  • 抱えすぎない、滞らせない「仕事量」の管理法
  • 仕事に活かすべき「野生の勘」とは?

6章:「ずば抜けた仕事」の決め手となる人間関係とコミュニケーションのコツ

  • 「伝達の度合い」が仕事の出来を8割変える

7章:仕事の質とスピードが同時に上がる逆転の発想法

  • ビジネスで起こる「最悪の事態」への効果的な考え方
  • 「どうやったら失敗できるか」とあえて考えてみる
  • 事実の「正しいねじ曲げ方」

8章:「自己流・万能仕事術」のつくり方

  • 自分なりのコツのつかみ方
  • 4分類にあてはめると、うまい対応策が見えてくる

9章:自己実現を最短でかなえる仕事の取り組み方

  • 新しいことを始めるときの、「ミス」との上手な付き合い方
  • 最短期間で「成功」に向けて舵を切る
  • 仕事は「謝って終わり」ではない!
  • ハイスピード&ハイクオリティの仕事は、人生最高の楽しみになる

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本書でもっとも面白いのは、7章から8章だと思います。
失敗学会ならではの、仕事に対するとらえ方が書かれています。

特に8章の、失敗の4分類は、抽象的である分、何にでも当てはめられる内容だと思います。

  1. 注意不足
  2. 学習不足
  3. 計画不良
  4. 伝達不良

失敗に対して、どうしてそれが起こったのか、
なぜ、なぜ、なぜ、と突き詰めていくと、どれかにあてはまります。

そしてそれがわかれば、新しい対策が立てられるようになるわけです。

これを繰り返すことで、ミスのない、仕事の早い人になるというわけです。

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もちろん、本書には、抽象的な議論だけでなく、
具体的な対策もたくさん掲載されています。

これらについては、ぜひ本書を読んでみてください。

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本書は、事務処理でやりがちなミスについて、
総合的に対策を考えられる本だと思います。

職場改善などをやる立場の方には、特におすすめできます。

ぜひ読んでみてください。