【読書】 水平思考で自由に考える

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木村尚義著「ずるい考え方」を読みました。

本書は、

  • ビジネスセミナー屋の著者が、
  • ラテラルシンキングの考え方を教えてくれる本です。

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「ずるい」というと、何となく悪いイメージがありますが、
本書で使われている「ずるい」は、「その手があったか!」の「ずるい」です。

そして、それを実現するための方法が、ラテラルシンキング(水平思考)というわけです。

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とはいえ、これだけではイメージがつかないでしょうから、
本書の最後に出てくる練習問題を引用します。

山間のひなびた集落に、1軒のホテルがありました。
このホテル、かつては “田舎” の雰囲気を味わいたいと、都会から多くの人が訪れましたが、最近になって予約数が激減していました。
それもそのはず。
ホテルのある集落と最寄りの町とをつなぐバス路線が廃止され、交通の便が極端に悪くなったのです。
おまけに、ホテルの付近にはコンビニもスーパーもないため、不便で仕方ない。温泉や名所でもあれば、PRのしがいもあるのですが、そうした「目玉」もありません。
さて、あなたならどうしますか? (p178)

さて、どうするでしょう。
このような問題を、水平思考で自由に考えることができるようになります。

答えは、本書を読んでみてください。

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目次から、内容を抜粋しておきます。

第1章 ようこそ! ラテラルシンキングの世界へ

  • ラテラルシンキングってどんな思考法?
  • 13個のオレンジを3人で分けるには?
  • なぜ、ラテラルシンキングが必要なのだろう?

第2章 ラテラルシンキングに必要な3つの力

  • 疑う力
  • 抽象化する力
  • セレンディピティ

第3章 最小の力で最大の効果を出す

  • 努力しないで大きなリターンを得るには?

第4章 相手の力を利用する

  • 弱者が生き抜くための3つの方法

第5章 異質なもの同士を組み合わせる

  • 新しい価値は「組み合わせ」から生まれる

第6章 先の先を読む

  • 目先の利益だけを追求しない

第7章 ムダなものを捨てない

  • ムダなものは本当にムダなのか?

第8章 マイナスをプラスに変える

  • 「ダメな部分」に隠れている宝物を探そう

第9章 ラテラルシンキング力を試してみよう

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「自由に考える」といっても、どうやればいいのか、分からないものです。
本書は、分かりやすい具体例がたくさん掲載されており、
自分でもやれそうだな、と思える本でした。

とくに、具体例がビジネス関係のものが多いので、
自分の仕事にも応用できるものが多いかもしれません。

気になった方は、ぜひ読んでみてください。