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「オフィスのプロだけが知っている キングジム 人も組織もうまくまわりだす 超整理術213」を読みました。
以前読んだ、コクヨの整理術に比べると、かなり毛並みが違います。
具体的に言うと、
コクヨの方が、
- 写真がメインで、文章が少ない
- 事例紹介がメインで、好きなところをつまんでください
という感じなのに対して、
キングジムの方は、
- 文章がメインで、写真は少ない。図解はある。
- ひとつの体系立った説明になっており、順番にコツコツ進めていく
という特徴があると思います。
どちらが良いということは無く、好みの問題でしょう。
なお、私個人としては、コクヨのスタイルの方が
自分に合っている感じはしています。
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本書では、6つのパートに分かれており、
その中身に複数個の大見出しがあり、
さらに本書のタイトルにもある通り、小見出しが213個あります。
その中でも、ためになったところをざっくりまとめてみると、以下の通りです。
パート1 まずは「頭」と「心」を整える
- なぜ整理術が必要なのか?
- 考え方を変えれば自由になる
- 整理を習慣化させるには?
パート2 理想の机周りにする
- 机周りの整理のコツ
- 理想の机の作り方
- ファイリング術の基本
- 時間をファイリングする
- メモの紛失を防ぐ方法
- 名刺の管理
- カバンの整理術
- ファイルを使った時間管理
- パソコンの文書管理
- 安全な情報データ管理
- オフィスデザインのノウハウ
- オフィス全体の書類管理
- 共有サーバーの文書管理
- チームで取り組む場合
- リーダーとして取り組むには
- 成果を実感し、効果を波及させる
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本書で最大の山場は、「オープンファイリング」のところでしょう。
パート5の、「オフィス全体の書類管理」からのところで、
小見出しでは、172から始まるところです。
仕掛り、MAIL、保管、保存、それぞれを共有化してしまうという、
かなりの大技であり、実現できたら、かなりスッキリする構成です。
が、実際それをやるには、強力なリーダーシップが必要になりそうで、
実際の企業の現場で、ここまで到達するのは大変なことのように感じました。
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とはいえ、すべてこの通りにする必要は、もちろんなくて、
そのアイディアの核となるところは、とてもためになる内容です。
人に整理の方法を説明するときの、「分け方」として、
理論的に出来上がっていると思います。
だから、同僚や上司、部下とオフィス整理を共有する際には、
その前提知識として持っておくと、スムーズにやり取りできるのではないかと思いました。
またたとえば、新入社員が入ってきて、
彼・彼女のメンターになるような場面では、
コクヨの本よりも、本書のような理屈にあったスタイルの方が、
説明しやすくなるだろう、と思います。