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岸良裕司、きしらまゆこ著「考える力をつける3つの道具」を読みました。
本書は、
- ゴールドラット(「ザ・ゴール」などの著者で有名な経営コンサル)の側近だった著者が、
- 因果関係、ジレンマ、全体工程を整理するときに必要なフレームワークを
- 子供にも分かりやすいように、可愛い挿し絵といっしょに説明する本です。
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目次から、本書の内容をざっくりまとめます。
Part 1 考える力をつける3つの道具
- 正解のない問題にどう取り組むか
Part 2 ごちゃごちゃスッキリ! ブランチ
- ごちゃごちゃも、つながりがわかるとスッキリする
- 論理的に考える力をつける「ブランチ」
- ブランチを使って失敗を学びに変える「ミステリー分析」
- 「科学者の心」を持つための4つの信念
- 前提を変える発想の転換
Part 3 もやもや解消! クラウド
- キリギリスのジレンマ
- よいクラウドができているかを確認する
- 対立に直面した時の人のさまざまな行動
- 対立の構造の中に潜む「思い込み」を見つけよう!
- 手っ取り早く直感的に対立解消策を見つけるためには
Part 4 どんよりバイバイ! アンビシャス・ターゲットツリー
- 夢を叶えるアンビシャス・ターゲットツリー
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本書は、子供にも読みやすいようになっているので、
「道具」という書き方になっていますが、
一般的なビジネス書であれば、
「フレームワーク」と呼ばれるようなものです。
つまり、子どもの教育用に、フレームワークを作ったというところが、
本書の面白いところです。
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フレームワークといっても、
子どもにはなかなか伝わらないと思うので、
ざっくり言えば、
- 紙に言葉や矢印を書いて、それらを操作することで、
- 考えていることを整理する手法です。
3つの具体的な手法については、
本書を読んでいただくとして、
ここでは、その形だけ紹介しておきます。
まず、ブランチ
最後に、アンビシャス・ターゲットツリーの前半
そして、同じく後半
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フレームワークは、どんなものであれ、
使い方を間違えれば全く役に立ちません。
本書の内容を読みながら、
自分の目の前にある問題を整理するのは、
どれが良いのだろう?
と考えるのが大事だと思いました。
「考える」というのが、教育において特に大事だということは、
本書でも何度も繰り返されます。
考えたい、けど考え方が分からない、
という子ども向けの本としては、
かなり充実した内容になっていると思います。
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