【読書】 生き残るためにどんな行動 どんな判断が必要か

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アマンダ・リプリー著「生き残る判断 生き残れない行動」を読みました。

生き残る判断生き残れない行動 (ちくま文庫)
リプリー,アマンダ
筑摩書房
2019-01-10


本書は、

  • アメリカのニュース雑誌「タイム」の上級ライターである著者が、
  • 9.11テロや、ハリケーン・カトリーナなどの生還者への取材を通して、
  • 大災害に直面しながらも、生き延びた人々の心理や行動を考察する本です。

本書の原題は、「The UNTHINKABLE who servives when disaster strikes — and why」であり、
直訳すれば、「想像もできないこと 災害が襲うとき、誰が生き残るのか、そしてなぜか」です。

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目次から章題を抜粋しておきます。

第一部 否認
 第1章 立ち遅れ
 第2章 リスク

第二部 思考
 第3章 恐怖
 第4章 非常時の回復力
 第5章 集団思考

第三部 決定的瞬間
 第6章 パニック
 第7章 麻痺
 第8章 英雄的行動
 結論 新たな直感を生み出す

目次を見てもわかる通り、
心理的な考察がほとんどを占めます。

行動は、心理的な動きから導き出されるからです。

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近年は、日本でも大雨、地震、津波など、
さまざまな災害が増えています。

寺田寅彦の言葉だったと思いますが、
都市化すればするほど、災害は増えます。

エントロピーが低く抑えられれば、
増大しやすくなるというわけです。
(これは片付けにおいても同じことだったのでした)
参考:【読書】 時間は存在しない

しかし、都市部に住むことは、
ほとんどの現代人にとっては当然のことでしょう。
というか、(郊外を含む)都市部以外に住むことは、
実質的に不可能なひとが多いと感じます。

とすれば、以前よりも災害が発生しやすくなったという前提を
受け入れなければならないはずです。

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誰しも、大災害を目の前にすれば、
否認したくもなります。

が、そうしたいのを抑えて、
ただしく状況を判断するということが
大事なのだと思います。

本書では、たくさんの生存者のインタビューをもとに、
「そのとき」の行動や、心理が描き出されます。

これからの時代にこそ、
本書のような本が必要なのかもしれません。

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