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林總著「将来への不安が消える、自動的にお金が貯まる 正しい家計管理」を読みました。
本書は、
- 企業会計のプロである著者が、
- 家計管理の方法をこれでもかと考えた結果、
- 「正しい」方法に行きつき、その方法を伝授する本です。
本書を読めば、家計簿ガチ勢(家計を100%管理できる人)になれます。
たぶん。
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なお、ちょっと面白いのは、家計簿ガチ勢は、
極めれば、極めるほど、
家計簿をちまちまつける必要がなくなっていく
ということです。
家計管理ができるようになれば、
大事なのは家計簿による反省よりもむしろ、予測(予算)であり、
その予算の立て方がうまくなれれば、
より家計が管理できるようになる、ということです。
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本書は、かなり意識高いです。
お金に対する意識の高さ順に並べると、
- 手取りの4分の1を貯金し、人生計画を立てている
- 毎月の手取りで黒字、将来の備えもできている
- 1年間トータルだと黒字(ボーナスで補填)
- 生涯トータルだと黒字
- 赤字だが、いざとなれば自己破産可能
- 赤字で自己破産できそうにない
という感じかと思いますが、
本書は、3とか4の方に対して、2を目指そうという本です。
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なお、すでに2の状態で、1を目指したい方は、
本多静六の「私の財産告白」と、
「人生計画の立て方」を読んでみると良いと思います。
また、5とか6の方は、とりあえず死なないことが重要です。
先日読んだ「かぼちゃの馬車事件」でも思いましたが、
自殺を考えるほどの借金が、
裁判や世論の後押しで帳消しになるようなこともありえます。
そんなことで死ぬのはもったいないです。
お金はたしかに大事ですが、
とはいえ、「たかがカネ」でもあります。
死ぬかもしれない、という選択肢はとりあえず排除して、
生きる。しかし、どうやって生きようか?
を考えることが先決です。
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さて、本書についてですが、
前提として、
「自分が生涯で稼げるお金には限界がある」
だから、
「1円でも多く、自分の幸せのために使えるようになりたい」
そのためには、
「幸せ以外の予算を見直し、着実にその計画を実行していこう」
という主張です。
この主張を中心に、さまざまなノウハウが語られます。
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本書で面白いと思ったのは、
家計簿術が、手帳術・ノート術のようになっているということです。
本書では、
ノートを2冊用意してください。
- 1冊目は「財産目録」用
- 2冊目は「予算・収支」用
とします。
A5サイズ~B5サイズで、ある程度の大きさがあるものが2冊必要です。
市販の家計簿や書き込み式の目録ノートはおすすめしません。他人が考えた書式に合わせるのはストレスだからです。自分が使うデータは、自分が書きやすく使いやすいよう、自由に書けるものを選びましょう。(pp.32-3)
とあります。
写真を見る限り、ふつうの大学ノートで良いみたいです。
写真に使われているのは、片方はツバメノートで、もう片方は分かりませんでした。
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この2冊のノートに書いていくわけですが、
書きながら考えることで、
少しずつ家計全体が整理されていきます。
この感覚は、結構面白いのではないかと思います。
特に、「管理不能支出」という項目があるのですが、
まずこれを「やめる」という指摘は、
確かにその通りだと思いました。
わたしもやってみようと思います。
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本書の目次を抜粋しておきます。
第1章 家計管理の目的
第2章 家計の実態を把握する
第3章 予算を立てる
第4章 管理不能支出を深く見直す
第5章 管理の手順
第6章 中・長期の家計管理
第7章 おさらい:価値と幸福とお金の関係
付録 「正しい家計管理」体験記
最後の付録は、出版社の社員たちが、
著者の主張通り「やってみた」結果です。
読んでいて面白いだけでなく、
読むのと実行するのとは、やっぱり違うんだな
ということが分かります。
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本書は、まずは自分の幸せを考えるところから始めて、
予算管理の方法をガチンコで教えてくれます。
やや難しいところもあるかもしれませんが、
多くの人に役に立つ本だと思いますので、
ぜひ読んでみてください。
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