【読書】 思考を1枚にまとめて、ノートに蓄積していくと、新しいアイデアが生み出せるかも

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柿内尚文著「パン屋ではおにぎりを売れ」を読みました。


本書は、

  • 10万部以上のベストセラー書籍を編集してきた著者が、
  • 企画時に使える自らの「考える技術」について解説し、
  • さらに思考ノートづくりについても言及した本です。

本書で紹介されている「考える技術」は、第3章にまとめられています。
内容は、やや初歩的かもしれません。
「アイデアの出し方」について、これまで解説本を読んできた方であれば、既視感のあるアイディアが多いと思います。

また、そこで紹介されている事例も、ビジネス書をよく読む人からすれば、すでに知っているであろう、有名なものが多いように感じました。

なので、単に「アイデアの出し方」が知りたいだけなら、以下の本をお勧めします。

いずれも、以前わたしが読んできた中で、面白かった本です。


以上から、「アイデアの出し方」の部分だけで比較すれば、本書をお勧めする理由はあまりないのですが、今回、本書を取り上げたいのには理由があります。

それは、本書には「思考ノート」に関する記述があるためです。

以下、ノートをとることの魅力を、第4章の記述より抜粋します。

  • 頭のモヤモヤを吐き出せる
  • そのモヤモヤが、実は単純なことだったと気づける
  • 新しいアイデアが生み出せる
  • 感情の整理ができる
  • 捨てるべきこと(もの)がはっきりする

本書で紹介されている「思考ノート」は、シンプルなマインドマップです。
本書には、著者自身が手書きで書いたノートが掲載されていますが、それは単純化して言えば、以下のようなノートです。

「パン屋ではおにぎりを売れ」の思考ノート

上記のように、中央に目標を書き、そこから放射状にさまざまな「考えたこと」を書いていきます。
ここでのポイントは、「考えたことが1枚にまとまっている」ことです。
後から見た時に、中央にテーマが書かれているので、何について考えたかが明確です。

これを続けると、考えたことをいくつも蓄積していくことができ、結果的に、自分の考えたことが貯金されていくというわけです。
著者は、これを「思考貯金」と呼んでいます。


本書の第4章は、本書全体から見れば、コンパクトにまとまっており、20ページちょっとの分量しかありません。
概要を知りたいだけなら、立ち読みでもすぐに読めると思います。
ぜひ読んでみてください。