伊藤真著「一冊の手帳で試験に合格する勉強法」と、
池田暁子著「1日が見えてラクになる!時間整理術!」を読みました。
たまたま、時間術、スケジュール術についての本だったので、
あわせて感想をざっくりまとめておきます。
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伊藤真さんは、弁護士になるための塾、伊藤塾で有名になった方で、
「一冊の手帳~」も、試験対策に特化した内容になっています。
一方、池田暁子さんは、コミックエッセイのさきがけともいえる方で、
「1日が見えて~」は、日常生活に特化した内容です。
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まず伊藤さんの著書から見ていきましょう。
本書では、まず11の秘訣が語られます。
- 無理をしない
- プライベートの予定を入れて楽しみにする
- 感じたことはすぐにメモする
- こなした予定は消しこんで成果を見える化する
- シールやイラストを使って記入を楽しむ
- 環状をメモする
- 月間、週間などを使い分ける
- 勝負色を決める
- 暗記に使う
- 思い出の写真をはさんでおく
- 誓いの言葉を書いておく
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全体としては、5章の構成でした。
特に面白かったところを、目次から抜粋してみます。
第1章 手帳が最強のお守りとなる8つの理由
- 常識を逆転させる2つのコンセプト
- 「客観視」ができるかどうかが合格のカギを握る
- 「書く」「考える」「確認する」サイクルを習慣にする
- パソコンにはない手帳だけのレコーディング機能
第2章 夢と目標とスケジュールが詰まった一冊の手帳
- 「今の自分」と「ゴールの自分」のギャップを埋めるプランニング
- ゴールをはっきりさせる3つのワザ
- 12か月を見渡せるスケジュール表で受験の全体像をとらえる
- 時間は小さく分けて管理する
- 「休み」は重要な予定と考えること
- ゆとりあるスケジュールで勉強の効率を上げるワザ
- 小刻みな到達目標なら勉強もゲーム感覚になる
第3章 書くほどに財産になる伊藤メソッド的勉強術・読書術
- 「ゆっくり急ぐ」のが伊藤メソッド
- 手帳は情報を運ぶツール。何でもはさんで持ち歩け
- 完璧主義を捨てることがコツ。疑問はそのまま残して先へ進め
- セルフレクチャーで自分の理解度を確かめる
- 読書メモは2つの要素が揃って初めて意味がある
- 本は汚すもの。本の中にもメモを残す
第4章 ほんの3分が得点アップにつながる振り返り術
- 手帳で勉強プロジェクトを振り返る
- 振り返りは2面的に行うこと
- 自信を失ったときこそ、手帳を開こう
- 行動を数値化して記録すると、意外なことがわかってくる
- 振り返りのクセが、恐怖心を消去する
第5章 手帳と共に合格し、さらに「幸せ」になる方法
- 人生に迷ったらとにかく書き出せ
- 社会の荒波をバランス感覚で生き抜く
- 人と比べない。手帳というパートナーがいるのだから
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こうして全体的に眺めてみると、
単なる試験のための道具というよりは、
人生を計画するうえでのノウハウみたいなところにまで到達していて、
かなり完成度の高い著作になっています。
とはいえ、伊藤さんの想定する読者は、
かなり手帳に慣れた人ではないかとも思いました。
日常的なスケジュール管理はある程度できており、
さらに効率化させたうえで、人生をどう生きるか、が問われています。
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一方、池田さんの著作は、かなり初心者に易しいものと言えます。
こちらの本で言われていることは、たった1つだからです。
「用事をまとめれば、自分の時間ができる」です。
もちろん、本書には、さまざまな気づきが語られています。
が、それらは、上記のたったひとつのポイントにまとめられるのです。
目次をまとめておきます。
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第1章 「用事をまとめる」ことでラクになる!
第2章 「1日は24時間」じゃない!
第3章 「そわそわ」追い出し大作戦!
第4章 「時間を作る」って、こういうこと!?
第5章 1日が見えれば、ラクになる!
見て分かる通り、かなりシンプルな構成です。
とはいえ、第3章の「そわそわ」などは、
わたしたちの時間が流れていくことを、
漫画でうまく表現されていて、
思わず「すごいな!」と思ってしまいました。
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スケジュール管理について、最初に読むなら、
池田さんの方が、圧倒的に読みやすいと思います。
池田さんの方が、圧倒的に読みやすいと思います。
書いている内容も、読みやすいので、
手帳を始めたばかりという方には、特にオススメできます。
一方、手帳の使い方のバリエーションを増やしたい方には、
伊藤さんの著書をお勧めします。
具体例が豊富というだけでなく、
生き方や人間関係などにも言
及されており、
及されており、
かなり深い本になっているからです。
どちらも、とても良い本なので、
ぜひ読んでみてください。
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