【読書】 アダムスキー式腸活法、イタリア在住でも トマトスパゲティが食べられない

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フランク・ラポルト=アダムスキー著「腸がすべて」を読みました。

腸がすべて―世界中で話題! アダムスキー式「最高の腸活」メソッド
フランク・ラポルト=アダムスキー
東洋経済新報社
2020-11-27


本書は、

  • 世界的に有名な自然療法士(?)で、イタリア在住フランス人である著者が、
  • 「アダムスキー式腸活法」として有名になった自説を紹介しながら、
  • 腸の調子が超大事だということを教えてくれる本です。

が、後述の通り、本書の内容を実践するとトマトソースのパスタが食べられなくなります。
著者はイタリア在住なのに…。
なので、わたしはこれを実践したくない気持ちでいっぱいですw 

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著者の理屈は、以下のようなイメージです。

人間の腸というのは、1本の線路みたいなものです。
そこでは、特急と普通電車(鈍行)が走ります。
(新幹線なら、のぞみとこだまでもいいです)

普通電車のあとに、特急が出発すると、
線路は1本しかないので、特急は普通電車を追い越すことができず、
混雑してしまいます。

混雑すると、円滑な運航ができなくて、不具合が起きます。

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食べ物も、これと全く同じで、
腸を速く通過する食べ物と、遅く通過する食べ物があります。

そして、遅く通過するもの(スロー)と、早く通過するもの(ファスト)が、
混雑すると、腸の中がおかしくなって、不具合が起き、結果からだの不調につながります。

よって、

  • スローと、ファストは、一緒に食べない。
  • スローを食べるのは、ファストを食べてから1時間後、
  • ファストを食べるのは、スローを食べてから4時間後、

というのを厳守すると、それぞれの食べ物が、
腸を円滑に通過できるので、体に良い、というわけです。

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じゃあ、次に、どんな食べ物がスローなのか、ファストなのか?

スロー:

  • 穀物、こんにゃくなどの加工品
  • 野菜全般(一部除く)
  • タンパク質(肉、魚、チーズ、卵…)
  • ナッツ類
  • 海藻類

ファスト:

  • ほぼすべての果物
  • はちみつ、ヨーグルト、緑茶
  • トマト、かぼちゃ

ニュートラル(ファストでもスローでもない):

  • 油、酢
  • にんにく、玉ねぎ、ナス
  • ワイン、ビール、コーヒー
  • ビターチョコ

などなど、という状況のようです。
(なお、これらは著者の独自研究だそうです)

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 この理屈によれば、トマトはファスト、パスタはスローなので、
トマトソースのパスタは食べられない、という結論が導かれてしまいます。

イタリアに住んでいるのに、なんてもったいない!

とはいえ、たしかに食べ合わせの悪いものは存在しますから、
こういった感覚を持つ人もいるでしょう。

健康関係の本を読むときは、いつも
自分の体調は、あくまでも自分の観察に注意を払うことが大切だと思います。

なにごとも、極端なのは良くないです。

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本書の主張は、分かりやすいですし、
たしかにそうかもな、と思うところもあるのですが、
トマトパスタ食べられなくなるのはちょっときついですね。

本書の中では、「たまには誘惑に屈してもOK!」(p142)とありますから、
やるとしても、ほどほどにやってみるのが良いかもしれません。