※かじとじむ(当サイト)は、ふだんはネット情報のまとめサイトですが、ときどき管理人が読んだ本をまとめています。読書タグや、ざっくりまとめタグからどうぞ!
フランク・ラポルト=アダムスキー著「腸がすべて」を読みました。
本書は、
- 世界的に有名な自然療法士(?)で、イタリア在住フランス人である著者が、
- 「アダムスキー式腸活法」として有名になった自説を紹介しながら、
- 腸の調子が超大事だということを教えてくれる本です。
が、後述の通り、本書の内容を実践するとトマトソースのパスタが食べられなくなります。
著者はイタリア在住なのに…。
なので、わたしはこれを実践したくない気持ちでいっぱいですw
===
著者の理屈は、以下のようなイメージです。
人間の腸というのは、1本の線路みたいなものです。
そこでは、特急と普通電車(鈍行)が走ります。
(新幹線なら、のぞみとこだまでもいいです)
普通電車のあとに、特急が出発すると、
線路は1本しかないので、特急は普通電車を追い越すことができず、
混雑してしまいます。
混雑すると、円滑な運航ができなくて、不具合が起きます。
===
食べ物も、これと全く同じで、
腸を速く通過する食べ物と、遅く通過する食べ物があります。
そして、遅く通過するもの(スロー)と、早く通過するもの(ファスト)が、
混雑すると、腸の中がおかしくなって、不具合が起き、結果からだの不調につながります。
よって、
- スローと、ファストは、一緒に食べない。
- スローを食べるのは、ファストを食べてから1時間後、
- ファストを食べるのは、スローを食べてから4時間後、
というのを厳守すると、それぞれの食べ物が、
腸を円滑に通過できるので、体に良い、というわけです。
===
じゃあ、次に、どんな食べ物がスローなのか、ファストなのか?
スロー:
- 穀物、こんにゃくなどの加工品
- 野菜全般(一部除く)
- タンパク質(肉、魚、チーズ、卵…)
- ナッツ類
- 海藻類
ファスト:
- ほぼすべての果物
- はちみつ、ヨーグルト、緑茶
- トマト、かぼちゃ
ニュートラル(ファストでもスローでもない):
- 油、酢
- にんにく、玉ねぎ、ナス
- ワイン、ビール、コーヒー
- ビターチョコ
などなど、という状況のようです。
(なお、これらは著者の独自研究だそうです)
===
この理屈によれば、トマトはファスト、パスタはスローなので、
トマトソースのパスタは食べられない、という結論が導かれてしまいます。
イタリアに住んでいるのに、なんてもったいない!
とはいえ、たしかに食べ合わせの悪いものは存在しますから、
こういった感覚を持つ人もいるでしょう。
健康関係の本を読むときは、いつも
自分の体調は、あくまでも自分の観察に注意を払うことが大切だと思います。
なにごとも、極端なのは良くないです。
===
本書の主張は、分かりやすいですし、
たしかにそうかもな、と思うところもあるのですが、
トマトパスタ食べられなくなるのはちょっときついですね。
本書の中では、「たまには誘惑に屈してもOK!」(p142)とありますから、
やるとしても、ほどほどにやってみるのが良いかもしれません。