【読書】まとまった文章を書く術

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斉藤孝著「書ける人だけが手にするもの」を読みました。

書ける人だけが手にするもの (SB新書)
齋藤 孝
SBクリエイティブ
2022-01-05



本書は、

  • 「三色ボールペンで読む日本語」で有名な教育学者である著者が、
  • 4000文字程度のまとまった文章の書き方について、
  • その練習方法や、気をつけることを解説する本です。

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まず、練習方法が序章で紹介されています。
たった3ステップです。

  1. 好きな本を読み、キーワードをピックアップする
  2. 読んだ感想を人に話す
  3. 離した内容をもとに書いてみる

話をするときは、ボディランゲージがあったり、ことばのイントネーションがあったりして、さまざまな情報を伝えられます。
「えっ、ヤバ!」だけでも、さまざまな情報を伝えることができます。

しかし、書き言葉では、「ヤバい」だけでは、ほとんど何も伝えることはできません。

この、書き言葉の語彙力を上げるにはどうすればよいのか。
筆者によれば、

  • 「書かれたもの」をテーマにする
  • いったん話してみることで、言いたいことがまとまる

というステップを踏んでいるので、書きやすくなるのだそうです。

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各章をまとめると、以下のような内容でした。

第1章は、「仮説」と「オチ」といった、書き方の「型」について。

第2章は、テーマ探しと、見つけたそのテーマの活かし方について。

第3章は、書き進めなくなる原因とその対策について。

第4章は、読解力の向上が書き言葉を豊かにすることについて。

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いずれも、コンパクトにまとまっており、すぐに実行できる内容でした。
また、新書なので、スキマ時間にさらっと読めるのも良いと思いました。

文章を書きたい人、書かないといけない立場になった人に、おすすめです。