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斉藤孝著「書ける人だけが手にするもの」を読みました。
本書は、
- 「三色ボールペンで読む日本語」で有名な教育学者である著者が、
- 4000文字程度のまとまった文章の書き方について、
- その練習方法や、気をつけることを解説する本です。
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まず、練習方法が序章で紹介されています。
たった3ステップです。
- 好きな本を読み、キーワードをピックアップする
- 読んだ感想を人に話す
- 離した内容をもとに書いてみる
話をするときは、ボディランゲージがあったり、ことばのイントネーションがあったりして、さまざまな情報を伝えられます。
「えっ、ヤバ!」だけでも、さまざまな情報を伝えることができます。
しかし、書き言葉では、「ヤバい」だけでは、ほとんど何も伝えることはできません。
この、書き言葉の語彙力を上げるにはどうすればよいのか。
筆者によれば、
- 「書かれたもの」をテーマにする
- いったん話してみることで、言いたいことがまとまる
というステップを踏んでいるので、書きやすくなるのだそうです。
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各章をまとめると、以下のような内容でした。
第1章は、「仮説」と「オチ」といった、書き方の「型」について。
第2章は、テーマ探しと、見つけたそのテーマの活かし方について。
第3章は、書き進めなくなる原因とその対策について。
第4章は、読解力の向上が書き言葉を豊かにすることについて。
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いずれも、コンパクトにまとまっており、すぐに実行できる内容でした。
また、新書なので、スキマ時間にさらっと読めるのも良いと思いました。
文章を書きたい人、書かないといけない立場になった人に、おすすめです。